08年末にリリースされたJ DillaトリビュートとなるLuke Vibertのヒップホップ・アルバム「Rhythm」が、ここ日本は元よりワールドワイドなビッグ・セールスを記録した事も記憶に新しい東京初世界発信のレーベル「Sound Of Speed」。90年代後半にその活動をスタート、当時日本国内でも知る人ぞ知る存在だったJimpsterをはじめ、Tom Middleton、DJ Hell、Mix Master Morrisをいち早く招聘し現在のシーンの下地を作ると同時に、今や誰もが知るであろう才人KuniyukiやJimpsterのアルバム・リリースを実現してきた先駆的レーベルだ。これら類い稀な時代への先見性を持ちながら、常にアーティストとの密なフレンドシップに重きを置いた活動を10年以上に渡り続けてきたSound Of Speedが、その集大成とも言えるコンピレーション・アルバム「Circles」を完成。強力な面子が参加に名乗りを挙げた全エクスクルーシヴの注目作となっている。Mule Musiqからのアルバム・リリースでも世界的な注目を集めるKuniyukiとCushyことNick Cohenのコラボレーション2曲にはじまり、Big Chillを代表するAlucidnation、そしてFreerange人脈から首領JimpsterとShur-I-Kan、Hefnerとしての活動を経てドイツのSimple Sound、AUS Music等からエレクトリック・ジャズ〜テクノ/ミニマルを通過したディープハウスを送り出し再注目を集めているLee Jonesが2曲を、そしてご存知Luke Vibert迄も参加。更にはヴァイナル・オンリーで数年前にリリースされたHenrik Schwartzの初期リミックス・ワークの中でも重要作として知られるSwitch「Get On Downz」のHenrik SchwartzリミックスのCD化も実現した凄い1枚になっている。それぞれがシーンをリードするアーティストとして誰もが異を唱えない面子。そんな彼等がベストワークと言える楽曲を提供し、それらをSound Of Speedが明確なダイレクションとヴィジョンを持って熟考を重ね、圧倒的完成度を誇るドラマ性溢れるアルバム作品に仕立てた1枚になっており、凡百のコンピレーション・アルバムとは一線を画すものになっている。ダウンテンポ・ジャズ、ミッドエレクトリック・ブギー、ディープ・ジャズ/クロスオーヴァー・ハウス、シカゴ〜デトロイト、アシッド、アンビエント〜バレアリック、ダブ・・・。アンダーグラウンド・ダンスミュージックにまつわるキーワードの数々を、グルーヴィーなリスニング体験で体感する事が出来る。