「WILLIE BURNS / Washed Hands」について

WILLIE BURNSは、アメリカのニューヨークを拠点に活動する音楽プロデューサーで、W.T. RECORDSというレーベルを主宰しています。彼は、WILLIE BURNSのほかにも、BLACK DEERやSPECULATORなどの別名義で様々なジャンルの音楽を制作しており、エクスペリメンタルなアシッドやテクノ、ロウなハウスやジャッキン・ハウス、チルウェイヴやシンセポップなどの要素を取り入れた独自のサウンドを展開しています。彼は、THE TRILOGY TAPESやL.I.E.S.、HOT HAUS RECSなどの注目されるレーベルからも作品をリリースしており、ニューヨークのアンダーグラウンド・シーンの重要人物として知られています。

Washed Handsとは

Washed Handsは、WILLIE BURNSが2017年にTHE TRILOGY TAPESからリリースした12インチ・シングル「Tab Of Acid」に収録された曲です。この曲は、サウンドクラウドで試聴することができます3。この曲は、タイトルが示すように、アシッド・テクノの影響を感じさせるシンセサイザーの音色とリズムが特徴的です。しかし、単純なアシッド・テクノではなく、WILLIE BURNSらしいエクスペリメンタルさやロウさも垣間見えます。曲の構成は、イントロでシンセサイザーの音色を紹介した後、ドラムマシンが加わり、曲が展開していきます。途中でシンセサイザーの音色が変化したり、ブレイクが入ったりしながら、曲は終わりに向かっていきます。曲の雰囲気は、ダークでミニマルでありながらも、グルーヴィでキャッチーです。この曲は、WILLIE BURNSの多彩な音楽性を表現した一例と言えるでしょう。

テクノ音楽とは

テクノ音楽とは、一般的には、電子楽器やコンピュータを用いて制作されたダンス・ミュージックの一種です。テクノ音楽は、1980年代にアメリカのデトロイトで発祥したとされており、その後ヨーロッパや日本などに広まりました。テクノ音楽は、シンセサイザーやドラムマシンなどの機材やソフトウェアの進化とともに発展してきました。テクノ音楽には様々なサブジャンルがありますが、その多くは4つ打ちのビートと反復的なリズムやメロディが基本的な特徴です。テクノ音楽は、クラブやパーティーなどでDJがプレイすることが多く、ダンスフロアを盛り上げる役割を果たします。

テクノポップとは

テクノポップとは、日本では1970年代後半から使われはじめた音楽用語で、シンセサイザーやシーケンサーなどの電子楽器を使ったポピュラー音楽のことです。テクノポップという言葉は、ロック評論家の阿木譲がクラフトワークのアルバム『人間解体』のレビューで使ったのが初出とされており、その後坂本龍一が広めたといわれています。テクノポップの代表的なグループとしては、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)やP-MODEL、ヒカシュー、プラスチックスなどが挙げられます。テクノポップは、シンセサイザーやシンセベースなどを多用したSF的なサウンドが特徴で、日本のサブカルチャーの軽さやアンチテーゼ的な側面を反映しています。テクノポップは、欧米ではシンセポップやエレクトロ・ポップと呼ばれており、クラフトワークやデペッシュ・モード、ニュー・オーダーなどが有名です2