東日本大震災から12年が経ちました。被災地では復興が進み、新しい街並みや生活が始まっています。しかし、一方で、津波で流された農地や高齢化による担い手不足など、農業に関する課題も多く残っています。そんな中、仙台市にある学生ボランティア団体「ＲｅＲｏｏｔｓ（リルーツ）」は、農業を通じた地域づくりに取り組んでいます。この記事では、「ＲｅＲｏｏｔｓ」の活動内容や目的、成果や課題などを紹介し、その意義や影響について考えてみたいと思います。
「ＲｅＲｏｏｔｓ」の活動内容と目的
「ＲｅＲｏｏｔｓ」は、東日本大震災直後に同じ避難所にいた広瀬剛史さんと学生数人で立ち上げたボランティア団体です。きっかけは沿岸部の被害を見た学生からの提案でした。広瀬さんは、「普通のボランティアだったら、がれきを撤去しておしまいなんですけど、ＲｅＲｏｏｔｓは農業の再生までやりたい」と語っています。
「ＲｅＲｏｏｔｓ」の活動は、がれきの撤去から始まりました。次第に野菜の生産から販売まで広がっていきました。農家の視点に立って持続的に支援するためには、地域に根付く必要があったからです。現在、「ＲｅＲｏｏｔｓ」には職員が５人、学生ボランティアはおよそ８０人が所属しています1234。
「ＲｅＲｏｏｔｓ」の主な活動内容は以下の通りです。
- 津波で被災した農地を使い、学生たちがスイートポテトに加工するサツマイモを育てる。
- 仙台市若林区にある「仙台いも工房りるぽて」で、スイートポテトを販売する。
- 子供向けの農業体験を企画する。
- 農業を仕事に選んだ学生を支援する。
「ＲｅＲｏｏｔｓ」の活動目的は、農業を通じて地域の再生と未来への希望をつなぐことです。広瀬さんは、「きちんと農業と文化的な行事が、人の営みが続いていけばそれでいい。そこにＲｅＲｏｏｔｓが存在することで若者が訪れてきたり、地域と協力してちょっと独立したコミュニティだけでなく連携した動きができればいいかな」と語っています。
「ＲｅＲｏｏｔｓ」の成果と課題
「ＲｅＲｏｏｔｓ」の活動は、被災地に根付き、今も少しずつ成長を続けています。その成果として、以下のようなものが挙げられます。
- スイートポテトの販売は好評で、地元客から「おいしい」「夢で食べた」という声が聞かれる。
- 学生たちは農作業を通して、農業の現状や課題について学び、自分たちのポリシーを持つようになる。
- ＲｅＲｏｏｔｓの活動をきっかけに農業を仕事に選んだ学生は５人。このうち２人は津波で被災した若林区で農業を始める。
これらの成果は、「ＲｅＲｏｏｔｓ」が農業と地域の新たな関係を拓く役割を果たしていることを示しています。しかし、一方で、以下のような課題も抱えています。
- 農作物の物流や販売において、費用対効果が低く、朝採りになっても値段が変わらないという実感がない。
- 農業の担い手不足や高齢化は依然として深刻で、学生ボランティアだけでは解決できない。
- 学生ボランティアは卒業や就職などで活動を続けられない場合もあり、後輩に引き継ぐ必要がある。
これらの課題は、「ＲｅＲｏｏｔｓ」が農業と地域の持続可能な関係を築くために乗り越えなければならないものです。
まとめ
「目指すのは農業通じた「地域づくり」東日本大震災直後に結成・学生ボランティアの奮闘〈宮城〉」というニュース記事は、「ＲｅＲｏｏｔｓ」という学生ボランティア団体の活動内容や目的、成果や課題について紹介しています。この記事を読んで感じたことは、以下のようなものです。
- 「ＲｅＲｏｏｔｓ」は、震災からの再生と未来への希望を農業を通じてつなぐボランティア団体である。
- 「ＲｅＲｏｏｔｓ」は、農業と地域の新たな関係を拓く役割を果たしているが、持続可能な関係を築くためには、さらなる課題に取り組む必要がある。
- 「ＲｅＲｏｏｔｓ」の活動は、学生たちの学びや成長にも貢献しており、農業や地域に関心を持つ若者を増やす可能性がある。
私は、「ＲｅＲｏｏｔｓ」の活動に感銘を受けました。震災から12年が経っても、まだまだ復興には時間がかかると思います。しかし、「ＲｅＲｏｏｔｓ」のような団体があれば、農業や地域の再生に向けて一歩ずつ前進できると信じています。私も、「ＲｅＲｏｏｔｓ」の活動に参加してみたいと思いました。農業や地域についてもっと知りたいし、学生たちと一緒に何かできることがあれば嬉しいです。私は、「ＲｅＲｏｏｔｓ」の活動を応援しています。これからも頑張ってください。
目指すのは農業通じた「地域づくり」東日本大震災直後に結成・学生ボランティアの奮闘〈宮城〉 (msn.com)