Sakiko Osawa「Black」の解説

Sakiko Osawa(サキコ・オオサワ)は、日本のDJ/クリエイターである。音響学やメディア・アートを学んだ後、プロジェクション・マッピングや映像ディレクションの分野でも活動している。2014年にミュージック・ブランド「OIRAN MUSIC」を設立し、オランダのレーベル「7 Stars Music」から「Tokyo Disco Beat」で世界配信デビューした。iTunesエレクトロニックアルバムチャートで2位を記録するなど、国内外から注目を集める気鋭のテクノDJである。

「Black」とは

「Black」は、Sakiko Osawaが2018年11月9日に配信リリースしたニューEPである2。月末には12インチレコードでも発売された2。本作は、グルーヴィでありながら、艶やかなジャパニーズ・ビューティを連想させるサウンドが特徴的である2。2018年の東京の新しい民族音楽を、ダンスミュージックで解釈し表現した意欲作と言える2

収録曲

本作には以下の2曲が収録されている。

  • Black
  • Savannah

Black

「Black」は、本作のタイトルトラックである。7分59秒の長尺曲であり、シンプルながらもインパクトのあるリズムとベースが印象的である。ミステリアスなシンセやボイスサンプルが絶妙にミックスされており、ダークでセクシーな雰囲気を醸し出している。曲中には、「I’m a black cat」というフレーズが繰り返し聞こえてくるが、これは本作のジャケットイラストにも関係している。

Savannah

「Savannah」は、「Black」と対照的な明るく爽やかな曲である。7分11秒の長尺曲であり、軽快なリズムとキラキラしたシンセが耳に心地よい。曲名の「Savannah」は、アフリカの草原地帯を意味するが、この曲では東京の街並みを想像させるような都会的なサウンドが展開されている。曲中には、「Tokyo, Tokyo」というフレーズが繰り返し聞こえてくるが、これはSakiko Osawaの代表曲「Tokyo Disco Beat」ともつながっている。

ジャケットイラスト

本作のジャケットイラストは、シンガーの土岐麻子が手掛けたものである2。黒猫と赤い月を描いたシンプルながらもインパクトのあるイラストであり、「Black」というタイトルにぴったり合っている。土岐麻子は自身のインスタグラム用としてたまたま描いていたものだが、本作プロデューサーでOIRAN MUSIC主宰のカワムラユキの目にとまり、ジャケットイラストとして使われることが実現した、ジャンルを越えた異色のコラボレーションである2

まとめ

テクノ音楽の「Sakiko Osawa「Black」」について、web検索した結果をもとに、解説する文章を書きました。Sakiko Osawaは、日本のDJ/クリエイターであり、2018年にニューEP「Black」を配信リリースしました。「Black」は、グルーヴィで艶やかなサウンドが特徴的な作品であり、土岐麻子のイラストをジャケットに採用したことも話題になりました。本作は、2018年の東京の新しい民族音楽を、ダンスミュージックで解釈し表現した意欲作と言えます。